SOMPO美術館で思うこと
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SOMPO美術館といえば、ゴッホの《ひまわり》が有名です。今回は山口華楊特別展も開催されていて、日本画もゆっくり鑑賞することができました。
私の師匠である吉田雄二先生は、よく「合氣道は芸術だ!」と言われます。
若い頃は「武道なのに芸術?」と、どこか分かったような、分からないような気持ちで聞いていました。しかし長く稽古を続けていると、その言葉が少しずつ心に残るようになってきました。
余談ですが、私はあまり目が見えません。
それでも不思議なことに、西洋画でも日本画でも、良い絵をじっくり見たあとは、心なしか周囲がよく見えるような気がすることがあります。
もちろん、実際に視力が良くなったわけではありません。
では、いったい「何が」整うのでしょう。
絵を見るとき、ただ形や色を見るのではなく、「この人は何を見ていたのだろう」「どんな気持ちでこの一筆を置いたのだろう」と、作者の心になりきって眺めてみます。
すると、自分の見方をいったん横に置いて、相手の側から世界を見ようとしていることに気づきます。
これは合氣道で大切にしている「相手の心を知る」ことにも、どこか通じているのかもしれません。
相手をよく見る。感じる。
美術館で絵を見ることも、考えてみれば一つの「心の稽古」なのかもしれません。