力を抜くと、なぜ強くなる?
このブログについて詳しくはこちら
― 頑張らないほうが、うまくいく? ―
「もっと力を抜いてください」
合氣道の稽古を始めると、かなりの確率で言われる言葉です。
でも初心者の方からすると、ちょっと納得できません。
「強くなりたいのに、力を抜くんですか?」
そうです。そこが心身統一合氣道のおもしろいところです。
重いものを動かそうとすると、私たちはつい「よいしょ!」と肩や腕に力を入れます。ところが余計な力が入ると、身体は固まり、かえって動きにくくなります。
アクセルを踏みながら、同時にブレーキも踏んでいるようなものです。
しかも本人は一生懸命。
燃費は悪いし、肩は凝るし、技もかからない。なかなか切ない状態です(笑)。
心身統一合氣道では、ただフニャフニャになることを「力を抜く」とは考えません。
姿勢を整え、心を静め、余計な緊張を取り除く。すると身体全体を自然に使えるようになります。
心が静まると身体も整い、身体が整うと心も落ち着いてきます。
これが、心と身体を一つに使う稽古です。
腕一本の力で相手を動かそうとするより、身体全体が一つになって動いたほうが、大きな力を発揮できます。
これは稽古だけの話ではありません。
仕事でも勉強でも、「絶対に失敗してはいけない!」と力みすぎると、普段できることまでできなくなることがあります。
そんなときこそ、まず自分を整える。
力を抜くことは、手を抜くことではありません。
必要のない力を手放して、必要なところに力を生かすことです。
ぼくたちは、技を覚えるだけでなく、こうした身体と心の使い方も一緒に稽古しています。
「頑張れば頑張るほど強くなる」と思っていたら、
一度、思い切って肩の力を抜いてみませんか。